三浦展「下流社会 新たな階層集団の出現」

「はじめに」の最初に「下流度」チェックなるものがあって、その1番目の項目が「年収が年齢の10倍未満だ」とある。この言い回しからしてだめな感じがするが、読み進めていっても、その最初の印象が覆ることがなかった。著者自らあとがきで「統計学的有意性に乏しい」と評しているデータを使った説明が延々と続いていく。基本的に数字の解説は退屈であり、それに興味を持たせるような工夫もなく、その数字が「統計学的有意性に乏しい」では、まじめに読む気がしなくなる。さらに、自分の著書への参照が多いのも興ざめだった。中には読んでいて納得がいく記載もあるのだが、全体的には低い評価をつけざるを得ない。

下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)

下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)

今日の東上線(081015)

今朝は駅に着く時間が遅くなり、準急に乗ればぎりぎりなんとか間に合うという時間で、いつもより少し遅い時間に駅に着いたのだが、なんだか駅のまわりに人が多くいて、しかも携帯電話で話をしている人が多いような気がする。少し時間が違うだけでこうも雰囲気が違うものかと思いつつ改札口に向かったら、東上線が運転見合わせだった。人身事故とのこと。動いていないし、動いたとしても簡単には乗れなさそうである。近くのロッテリアで時間でもつぶそうかと思ったが、考えることは皆同じである。バスで西武線に出ることも考えたが、その金を自腹で払うのもばかばかしいと思い、結局、一旦家に帰った。
家に帰って情報収集をする。こんなとき、東武鉄道の公式サイトは使えない。まず、つながりにくい。ようやくつながったとしても、運行情報が見られない。ようやく運行情報が見られても、運転を再開したが遅れがでている、というアバウトな情報しか提供されていない。結局、役に立つのは2ちゃんねるの交通情報板だったりする。
結局、10時前の列車に乗った。志木始発の各駅停車がちょうど入線するタイミングだったのでそれに乗ることにした。空いていそうな準急が先行していったが、座れたのでそのままいた。学生とか有閑そうな人たちもけっこう乗っていて、それほど空いてはいなかった。志木を出てしまえば普通に走った。中板橋で普通に優等列車に抜かされて池袋に到着。
川越方面から来る地下鉄直通列車は志木止まりになったらしい。志木で止まられても多くの人は困るだろう。設備上やむを得ないのはわかってはいるが。こういうクリティカルな障害が発生した場合は待つしかないな、と実感した。