参院選東京選挙区で共産党候補は当選できるか

7月に行われる参議院議員選挙。話題となっている東京選挙区だが、私の予想では、自自民民公ではないかと思う。共産党議席を確保できないのではないかというのが私の推論であるが、ここで本当に共産党議席を確保できないのかということを考えてみる。
過去6年間の国政、知事選挙の共産党の実績を以下にまとめた。
衆議院議員選挙
・2003年 比例東京  532,376票(当選:1議席
・2005年 比例東京  586,017票(当選:1議席
参議院議員選挙
・2001年 緒方靖夫  630,196票(当選)
・2004年 今村順一郎 453,287票
東京都知事選挙
・2003年 若林義春  364,007票
・2007年 吉田万三  629,549票
こうしてみると、先の知事選の吉田候補の善戦ぶりは評価に値する。今回の参院選では候補者の状況などを鑑みてもそれほどの得票は望めず、40万〜50万票台くらいの得票になるかと思う。無所属、諸派の有名人候補が立候補を現時点でも表明しているが、今のところこの40万〜50万票台というラインを超えられる候補はいないのではないだろうか。また、先に当選予想としてあげた自自民民公の候補はこの線を超える可能性が極めて高い。
逆に言うと、自自民民公の候補が線を超えられなかった場合に、共産党の候補が当選できると言える。はっきり言って敵失待ちである。公の一議席は絶対確実なので、自か民の票割りが失敗して一人が線を超えられなかった場合がそのときとなる。
では、自民と民主、どちらが線を超えられない可能性が高いかと言うと、過去の歴史を考えると自民党のほうが可能性が高いか。過去共倒れの歴史が2度ある。民主党は前回2人当選させた実績がある、が、今回は前回ほどうまくいくかというと、候補者のことを考えるとそうはいかないように思う。
自民党の丸川候補は当選できるかということだが、はっきり言って無党派層の票だけでは当選できない(=40〜50万票の線を超えることはでいない)のではないだろうか。組織票を一部回さないと難しいように思う。今回は創価学会票が期待できない、とはいえ、恩を売るために一部の票を回すことになるかもしれない。それが共産党候補の落選につながるのであれば尚更である。ただ、どういう結果になっても選挙では勝ったけどしこりが残ったり、ツケが回ったり、ということになるかもしれない。