群馬に行く

群馬に行く。
浦和から高崎線に乗るのだが、EL&SL奥利根号という臨時列車が走っていたため、乗ろうと思った列車がいつもより2分遅れだった。
高崎に着いたらその列車が向かいのホームに停まっていた。SLの機関車をつけていた。高崎から蒸気機関で走るのだろう。高崎からは上越線に乗ってさらに北に進む。これが大混雑。私は座れたが座れない人もいた。だいたい、青春18きっぷの売り文句として、普通列車に乗ってのんびり列車の旅、というような調子なわけだが、あれはけっこう嘘がある。確かにのんびりできる場合もあるが、客の割には編成が短くて、席取り合戦、座れない、座れたとしても窮屈、という場合が多い。18きっぷのために長編成にするもの難しいが、何か考える必要があるようにも思う。
その上越線に乗って、渋川でEL&SL奥利根号を抜かす。向こうはのんびりだ。これが本当ののんびり列車の旅かもしれない。水上まで行って長岡行きの普通列車に乗り換える。ここで、プロの技を見た。高崎で列車を待つ行列で私の前に並んでいる人がいた。どこに並んでいいのかわからなかったので、既に人がいたところに並んでいたのだが、ちょうど先頭車両のいちばん前のドアの位置だった。そのときはちょうど前に列車が来てよかったなとしか思わなかったのだが、水上の一つ手前の上牧でその人が席を立った、上牧で降りると思ったのだが、降りない。ドアの前に立っている。そこで私は気がついた。果たして水上に到着。ここで長岡行きの列車に乗り換えるには階段を渡る必要がある。階段は先頭車両の少し先にある。その人は階段への最短距離を進んで、階段を上がっていった。プロや、プロフェッショナルや。ただ、ここでプロを発揮するのもなんか恥ずかしいという気もするが。
私は長岡までは行かないので立ってもよかったのだが、階段への最短距離を進んだので、まだ席がだいぶ空いていた。よって座ってしまうことにした。最終的には若干の立ち客もいる状態で長岡行きは発車。二駅目の土合で降りる。ここはホームがトンネルの中にあって地上の駅舎から長い階段が通じているという駅で、一度来てみようと思っていてようやく今日来られた。やたらと降りる人は多かった。ホームには200人くらいはいたのではないか。ここからは400段以上にも渡る階段を上らなければいけない。ホームはかなり涼しかったが、地上に近づいたからか運動で体温が上昇したか、かなり暑さを感じるようになった。一人ぼっちだったらまだその雰囲気を楽しめたかもしれないが、なんせ人が多い。みんなで初詣に行くような感じである。そういうわけで、一度来たからもういいか、という感じになってしまった。
上り列車で水上に戻る。この列車も混んでいた。この列車に接続する高崎行きは混んでいるだろうということで乗らず、次の高崎行きに乗ることにする。その間に昼ご飯でも食べようと思ったのだが、駅前の店はどこも混んでいる。賑わいがある駅前を後にして温泉街のほうに行ってみる。駅から温泉街は少し離れている。温泉街は人が少なかった。客のいない喫茶店でカレーを食べた。途中で常連客が入ってきた。
水上から新前橋で乗り換えて伊勢崎に行く。焼きまんじゅうを買った。あと、伊勢崎の街を歩いてみる。スーパーには明らかに外国の人がけっこう多い。
前橋で早い夕食をとって、帰った。