第46回衆院選結果の政党別考察−「第三極」編
日本維新の会
54議席。比例区では民主党を上回ったが、小選挙区では地元大阪と元たちあがれ日本→太陽の党の現職の堅い2議席しか取れず、結果的に第三党となった。それでも準備不足が懸念されながらここまでの議席を取れたのは善戦と言えると思う。
当初は350人の候補者の擁立を目指していたが、思うようにはいかず、元太陽の党の候補者を含めて約半分の172人の擁立となった。太陽の党と合併したことで、当初日本維新の会が大事にしていた政策にぶれが生じたことも否定できない。また、うるさ型の所属議員もいるわけで、そういう面々を党本部がハンドリングできるのか、という課題もあるかと思う。選挙後に石原、橋下の共同代表制に移行したが、党の形自体がまだ固まっていない中で、どういう党運営をしていくのかが注目される。
みんなの党
18議席。小選挙区では元からいた現職は全員当選。民主党から移籍した現職は全員落選(一人比例復活当選)。議席は倍増したわけだが、日本維新の会との連携が不調に終わり、候補者を取られたりして、結局議席は1/3と、後から来た日本維新の会に追い越されたという印象はある。ただ、一時期の党内不和が顕在化したときよりは党勢が好転したのかなと思う。今回は比例名簿登載者不足で得たはずの議席を失うことはなかった。そこは大きな成長だ。